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ウィンドウをドッキングしてスッキリ作業

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モデルづくりをしている時、クリックしたい場所にウィンドウがあって、邪魔だなと思った経験のある方は多いのではないでしょうか。
邪魔だからと思って動かしても、次の作業をするときには、また邪魔で動かす必要に迫られるなど、手間が増えてしまう原因にもなっています。

ここでは、「ブラウザ」や「コメント」などのウィンドウを動かしてドッキングし、スッキリと使えるための小技をご紹介しておきましょう。

ウィンドウが邪魔なら最小化する

役立つ機能が使えたり、作ったパーツを選択したりと役に立つウィンドウですが、いざ作業する際には邪魔になってしまうもの。
ウィンドウに隠れている部分は選択できませんから、見える場所にモデルを移動するか、ウィンドウをじゃまにならない場所まで移動させておかなくてはいけません。

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しかし、簡単にウィンドウの大きさを小さくするだけなら、左上に表示されている「-」マークをクリックするだけでも違います。

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これをクリックすると、ウィンドウがタイトルバーだけの最小化状態になりますから、操作できる部分が増えて扱いやすくなりますね。

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ただし、このままの状態ではブラウザの中身を見ることや、機能を利用することは出来ませんから、使うタイミングでは先程の逆操作を行って、ウィンドウを元の表示に戻さなくてはなりません。
さっきは「-」マークだった場所が「+」マークに変わっていますから、そこをクリックしましょう。

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すると元通り表示されましたね。

この方法でも画面の操作部分を確保できますが、ブラウザなどの頻繁に利用するウィンドウについては、利用のたびに展開する手間がかかってしまうのが難点です。

ウィンドウをドッキングしてまとめる

例えば作業したいモデルを表示している時、下の画像のようにウィンドウを散乱させている人はいないでしょうが、たいがい何処に置いてもじゃまになってしまうのがウィンドウです。
特にスケッチ機能を使っているタイミングでは、「スケッチパレット」も表示されていますから、なおのこと画面が狭く感じられますね。

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全部のウィンドウを上で紹介したように最小化するだけでも、かなり画面を広く使えるようになるとは思いますが、バラバラに置いておくと他のウィンドウに隠れてしまったり、2台のディスプレイを使っている方はウィンドウがどこに行ったかわからなくなってしまったりと、今度は探す手間が必要になってしまいます。

そこで、ウィンドウをドッキングさせ、まとめて管理する方法のほうが簡単にウィンドウを利用できるようになるのです。

ウィンドウをドッキングさせるのは簡単で、まず下の画像のようにウィンドウのタイトルバー部分をマウスの左ボタンでドラッグし、

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くっつけたい相手のウィンドウ周辺まで持って行きます。

マウスカーソルが相手ウィンドウの外周部に触れたところで、緑色(環境によっては白の場合も)の線が表示されるところまで持って行き、

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ここでドラッグをやめると、ウィンドウ同士がくっついて、一緒に動かすことができるようになります。

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この状態で親のウィンドウ(左側・上側にあるものが親として扱われます)のタイトルバーをドラッグさせて移動すると、一緒にくっつけたウィンドウも移動するのが分かりますね。

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この状態で親子両方のウィンドウを最小化し、位置を調整すると下の図のようにスッキリとした画面になってくれますよ。

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ドッキングはどの方向でも可能

上の説明でウィンドウを縦にドッキングしてみましたが、もちろん横にもくっつけることが出来ます。

縦のドッキングと同じようにウィンドウの一つをドラッグして、今度は他のウィンドウの左右にカーソルを近づけてみましょう。

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すると今度は縦に線が表示されましたので、ここでドラッグをやめれば線の表示されていた側にドッキングされることになります。

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この状態で両方を最小化し、ツールバーに近いところへ移動させると、作業の邪魔になりそうも無い状態は作れましたね。

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ただし、この状態でも利用したい時に展開する手間がかかる点は、最初に紹介したものと同じですので、今ひとつの方法と思っていいでしょう。

安心してください。
Fusion360にはもっとウィンドウを扱いやすくすることのできる方法があるのです。
最後にそれを紹介しておきますね。

画面の左右にドッキングして最高に使いやすく

ウィンドウは、作業画面の左右にくっつけてしまうことで、使いやすい上に画面スペースを有効活用することができるようになります。

まずは基本的な画面端部へのドッキング方法について、手順を示しておきます。

先ほどの説明で、ウィンドウ同士をドッキングさせましたが、基本的には今回も同じ。
作業画面にくっつけたいウィンドウのタイトルバーをドラッグして、ウィンドウを移動できる状態にしましょう。

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さっきはこの状態から他のウィンドウ外周部に持って行きましたが、今度は作業画面全体の端っこに持っていくのです。
試しに今回は、左の端部にウィンドウを持って行ってみましょう。
先ほどウィンドウ同士のドッキングでも出た線が、今回も表示されるのがお分かりいだだけるでしょうか。

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緑(白)の線が表示されている状態でマウスの左ボタンを離すと、

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左端にくっつき、枠も消えて見た目がスッキリとした状態に変わりましたね。

このようにしておけば左端に固定されますから、見えなくなってしまうこともありませんし、邪魔にもなりにくいはずです。

これなら使いやすそうだから、他のウィンドウもこの状態にしたいと思われるかもしれませんが、このままの状態から同じ側に他のウィンドウを持ってくると、

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横幅がガバッと大きくなって、作業スペースどころの状態ではなくなってしまいます。

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幾つものウィンドウを端っこにくっつけたいときは、先にウィンドウ同士をドッキングさせておき、

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ドッキンしたウィンドウ全体を画面の端っこまで持っていけば、縦にドッキングしたままで画面にくっつけることが出来ますよ。

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これなら無駄に幅も使いませんし、位置も変わりませんから探すこともありません。

しかし、本当にお伝えしたいのはここからです。
かっこ良く使いこなすため、作業を誰よりも早くできるようになるためには、ここからの方法を知らないわけにはいきませんよ。

ウィンドウを折りたたむと究極の使い勝手が

先ほど左端にくっつけた2つのウィンドウですが、このウィンドウ左上部分に折りたたみボタンが付いていることに気づかれたでしょうか。

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これこそがFusion360を使いこなすために必須と言っていい機能ボタンで、画面の有効活用に最も効果を示してくれるものなのです。

試しにクリックしてみると、

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あの大きかったウィンドウが、たったこれだけのタブになってしまいます。

確かに画面の節約にはなっているでしょうが、これだけならウィンドウを普通に最小化したのと変わらないように見えますね。

しかし画面端にドッキングした場合は、ここからが使いやすさの本領発揮です。

表示されているタブにマウスカーソルを重ねてみると、

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マウスのあたっているタブの内容が勝手に表示されるのです。

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このまま内容部分にマウスを移動させれば、普通に表示されている時と同じように操作はできますし、このエリアからマウスカーソルを出せば、勝手に消えていくため、作業エリアが大きく確保できるようになります。

同じ方法でスケッチの時に邪魔になりやすいスケッチパレットも収納したのが以下の写真。
3つものウィンドウが管理されていながら、広々とした作業エリアになっていることがお分かり頂けるのではないでしょうか。

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この便利な機能こそがFusion360を気持よく使うために必要なものなのです。

自分のスタイルを作りましょう

ここではウィンドウを操作して、作業スペースを確保するための方法についてご紹介しました。

ちなみに写真の最後でスケッチパレットも端っこに組み込みましたが、スケッチモードの時だけパレットは表示されて、他のモードに移行すると勝手に消えてくれます。
必要なものが常にある場所を一定化できるというメリットにもつながりますから、積極的に使ってみていただければと思います。

それぞれの作業内容に応じたワークスペースの使い方も、考えていただけるようになれば嬉しいですね。
自分スタイルを見つけましょう!

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