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コマンドの使い方

線分は基本!必ずマスターしよう

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スケッチモードで使用する線分コマンドは、形を作っていくうえで基本中の基本となるコマンド。

使い方をマスターして、スムーズに使用できるよう練習しておきましょう。

線分コマンドの基本的な使い方

線分コマンドは、「スケッチ」「線分」を選択して起動します。

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また、ツールバーに表示されている「スケッチ」表示の上にある同じアイコンをクリックしても大丈夫。
画像には表示されていませんが、マウスカーソルに線分のアイコンが付き、下のように十字のマークが現れていれば、線分を引く準備は完了です。

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まずは試しに線を引いてみることにしましょう。

原点(緑と赤の線が交わっている点)で左クリックしてマウスを移動させてみると、原点からカーソルの先端まで、引こうとしている線のプレビューが表示されます。

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右下側の適当な点でもう一度クリックすると、そこまでの線分が描かれたのが分かりますね。
見た目通りの操作ですから簡単です。

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更にこのままマウスを移動させると、続けて線を描くことが出来ます。

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同じように線を引きたい点までカーソルを動かし、左クリックすると続けた線が描けました。

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線分を書き終わったら、ESCキーを押すか、線分終点の近くにあるチェックマークをクリックしましょう。
線分モードが解除されます。
これで線分を描くための基本はお分かりいただけたと思います。

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線分コマンドで円弧も描ける

上で紹介した基本の使い方では直線を引いてみましたが、線分コマンドを使って円弧を描くことも可能です。

線分コマンドをもう一度起動し、試しに先ほど引いた直線の終点近くにマウスカーソルを近づけてみると、線分先端の丸印のところに青い枠が表示されるはずです。

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この状態でクリックすると、線の続きを描くことが出来ますので覚えておきましょう。
青い枠が表示されている状態でマウスの左ボタンを押し込み、離さずに上方向に移動させてみてください。
すると、さっきの線を元に作られた円弧が表示されるはずです。

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これは接線円弧と呼ばれるもので、つながっている元の線が接線になるような形の円弧が描かれる機能です。
円弧が表示されている状態でマウスの左ボタンを離すと、描いていた円弧が確定されます。

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連続で線を引いていく作業になる時は、このような操作を使えるだけでも、かなりの効率化ができる場合があるはず。
これを機会と思って覚えておいてくださいね。

線分で正確な線を引く

Fusion360は3次元を取り扱うとはいえCADですから、寸法に従った線、指定した角度で描いた線が作れなくては困ります。
線分コマンドを使って、決まった数値の線が引ける方法を紹介しておきますね。

まずはさっきまで描いた線を消してしまうか、「ファイル」メニューの「新規デザイン」で新しいデザインを作り、最初と同じように線分コマンドを選択してください。

準備ができたら、先ほどと同じように原点(緑と赤の線が交差している場所)をクリックして、線分作成をはじめましょう。

今回は右下の方向へ線分を作ってみますが、二つの数値入力が出来そうな枠が表示されているのはお分かりですね。

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片方は現在の「mm」つまり長さを表していて、もう一方は「deg」つまり角度を表しています。
長さについては問題ないと思いますが、角度は右の水平方向を0度とした一周360度の角度表記です。
ただし、右水平を中心に考えますので、水平より上に行っても下に行っても、角度は増えていきますので注意しましょう。

ここで実際に指定した寸法と角度の線を描いてみます。

まず、上の画像で数値の表示が反転している長さから入力しましょう。
このままキーボードから「50」と入力すると、線の長さが調節され、50mmの線が描かれます。
次は角度の入力となりますので、Tabキーを押して、角度の入力欄に移動してください。

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角度の入力欄が反転表示になったら、長さの時と同じように「60」と数値を入力すると、水平線からの角度が60度にセットされたのがわかると思います。

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この状態で長さの入力欄を見ると、横に鍵がロックされたようなマークがついていますね。
これはマウスでの変更ができない状態になっているという印で、数値を入力したあとには自然についています。
長さだけをロックして角度をマウスで選んだり、逆に角度をロックして長さを見た目で決めるなど使い分けができると、使い方に幅ができてきますよ。

話が少しそれましたが、角度の入力が終わったらもう一度Tabキーを押しましょう。
すると入力欄の両方にロックマークが付いたはずです。
これで長さも角度も固定された線ができました。

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ただし先程も言いましたように、「角度は水平線を中心としたもの」ですから、60度が指定されていたとしても下側か上側かはまだ決定されていません。
試しに水平線より上にマウスカーソルを持って行くと、同じ状態を維持したまま上に移動するのが分かるはずです。

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今回は下側に線を描こうと思っていましたから、マウスカーソルは赤の水平線より下に持ってきて、その状態でEnterキーを押しましょう。
すると、長さ50mm、角度60度の右下に向いた線が出来上がります。

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以前の点を基準に位置を決める方法

スケッチの背景に表示されているマス目は「グリッド」と呼ばれるものですが、これの交点ではマウスカーソルが吸い付けられる「スナップ」という現象が起きます。
これを利用すると、マス目のポイントで絵を描くことが出来ますので、簡単に寸法を決める事が可能になります。

しかし、それ以外のポイントを狙うとなると、ちょっとしたコツが必要。
一つの方法として、グリッドを使えない状況で、以前に作ったポイントに揃える方法を紹介しておきましょう。

例えば、下のような図を描いている途中で、への字に曲がっている頂点の真上に線分の終点を持って来たくなったとします。

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しかし、そのまま真上あたりに持って来たとしても、どこが本当に真上なのかはわかりませんから、正確な位置を特定することは出来ません。

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このような場合、下のように揃える基準となるポイントに、一旦マウスカーソルを重ねてみるのがコツ。

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そのままカーソルを上に移動させてみると、先ほどとは違い青い点線が表示されているのが分かると思います。

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これは、たった今触れた場所から真っ直ぐの位置を表している線で、手間を短縮することのできる効率化の方法。
いずれは自然に使えるようになるでしょうが、正確な図を描くのに役立ちますから、頭の片隅にでも置いておいてくださいね。

基本ですから色々な使い方を試しましょう

線分は図を作成する上で基本となる機能ですし、スケッチ機能を使う上では絶対と言っていいほど欠かせないもの。
他にも正確な図を描くために「拘束」を利用するなど、様々な方法で線を描くことは出来ますが、あまり多すぎても使い慣れていない方には良くないでしょうから、今回はこれくらいのご紹介にとどめておきます。
いずれはそれらの機能も紹介していきますが、それまではそれぞれに機能を試してみて、研究してくださいね。

使う機会が多い分、なれるまでの時間はかからないと思いますので、使い込んでみましょう。

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